目次
ドライブレコーダーの需要が高まっており、車に取り付けている方が増えてきています。そのため、今乗っている車を売却する際にドライブレコーダーを付けたままが良いか外したほうが良いか迷うところです。
「手間をかけて外しても損するならそのまま売却したい」という方や、「外して次の車に付けたい」という方など考え方も様々でしょう。
そこで、今回は車の売却時にドライブレコーダーを外すべきかどうかを詳しく解説していきます。
ドライブレコーダーを外すか付けたまま車を売却するかの判断基準
車を売却する際、自分で後から付けたドライブレコーダーを外すかどうか迷うという方も少なくないでしょう。
ドライブレコーダーは購入した車に初めから付いていません。車を使う方の希望によって、後から付けられる場合がほとんどです。そのため、査定ではプラスになる場合が多いです。
しかし、必ずしもドライブレコーダーを付けたままのほうがいいかというと、そうとも限りません。外して個別に売却したり、外して次の車に付けたりしたほうがお得なケースもあります。
どうすれば良いか、かかる費用などを考慮した上でよく考えましょう。
ドライブレコーダーを外すのにかかる工賃
ドライブレコーダーは簡単なタイプだと、自分で取り付けも取り外しも可能なものがあります。自分でやれば当然工賃はかかりません。
しかし、機種やカメラのタイプによっては素人では取り付けも取り外しも難しい場合があります。配線が内装の下に隠されていれば、内装をめくって配線を取り外して元に戻さなければなりません。
内装のパネルに傷がつけば、売却時の査定に大きく響くリスクが高まるでしょう。しかし、業者に取り外しを依頼するとなると工賃がかかります。
一般的にドライブレコーダーの取り外しにかかる費用は以下になります。
- カメラ1つの場合…5,000円ほど
- カメラ2つの場合…10,000~15,000円ほど
また、機種によってはさらに料金が高くなるかもしれません。
ドライブレコーダー本体の買取価格
一般的にドライブレコーダーは、機種やメーカー、機能などによって本体の価格が異なり、高価なものだと中古品でも数万円の買取価格がつくこともあります。
逆に、安いものなら「買取額がつかない=0円」の可能性もあるということです。
また、似たような機能であっても、高級な有名メーカーのものだと高額買取してもらえる場合もあります。
ドライブレコーダーは年々新機種が発売されるので、年式が新しければそれだけで買取額が上がることもあるでしょう。
ドライブレコーダーの買取額も時期によって変動するので、予め自分の持っているものがどの位の価格になるか相場を調べておくことをおすすめします。
工賃と買取価格を考慮して考える
ドライブレコーダーを外すかどうか判断するには、取り外す際にかかる工賃とドライブレコーダー本体を中古品として売却する際の価格に注目しましょう。どうしても差額が出るはずです。
工賃のほうが高すぎる場合、ドライブレコーダーの本体を売却してもマイナスになってしまいます。手間だけかかって結局損するということにもなりかねません。
ドライブレコーダー本体が高く売れる場合、工賃を出してでも取り外せば個別に売却するとお得になります。
ドライブレコーダーを付けたまま車を売却する場合
車を売却する際にドライブレコーダーを取り付けたままなら、付いていない場合よりも査定額がアップする可能性が高いです。
内装の下に配線が通っている場合、内装を外して取り外さなければなりません。そうすると、外すだけでも車の内装が傷つく可能性があるのでデメリットが大きいと言えるでしょう。
その場合、敢えて外さないという選択肢も考えておくべきです。
道路を走行していると、急に後ろの車が前に出てきて幅寄せされるなど、あおり運転の被害に遭うという方が増えてきています。そのため、あおり運転の実態を記録するために、ドライブレコーダーを付けるドライバーも多いです。
ドライブレコーダーが付いている中古車は中古車市場でも人気が高まっています。外さないでそのまま売却すると、査定額が上がる可能性も高いと言われています。
では、どのようなドライブレコーダーが人気なのか見ていきましょう。
ドライブレコーダーは、交通事故や交通上のトラブルなどの場面を録画、記録するのに役立ちます。画質がより鮮明であれば何が起きたかが分かりやすく、相手の顔や車のナンバーなども見て取れます。そのため、画質が優れたドライブレコーダーは人気が高く、買取額が上がりやすいと言われています。
ドライブレコーダーは上下、左右の視野が広いものだとより広範囲に録画できます。中でも「水平画角が108°以上」のものは人気が高いので高額査定になる可能性があります。
前方も後方も撮影ができるタイプは人気があります。事故やあおり運転は前方のみならず後方からの被害もあるので、両方撮影できるドライブレコーダーはとても便利だからです。
走行中の周囲の状況だけではなく、駐車中の状況も録画してくれる「駐車監視機能付き」のタイプもあります。駐車中の当て逃げや車上荒らしなどの被害状況も、撮影されていれば犯人特定につながるというメリットがあるため、この機能が付いたドライブレコーダーは人気があります。
ドライブレコーダーを付けたまま査定に出す際は、査定員にドライブレコーダーが装着されている旨を伝えましょう。
敢えて言わなくても見れば分かるとはいえ、うっかり見落とす場合もあるかもしれません。
高機能付き、最新式で人気も高いタイプなら査定額アップが狙える可能性があります。査定額アップのポイントがあればアピールしておくことが大事です。
配線が少ないタイプだと、業者に依頼しなくてもドライブレコーダーの脱着は簡単にできます。
しかし、見た目をよくするために業者に取り付けを依頼し、配線が目立たないようしてある場合は問題です。
取り付ける時はいいですが、外す際は内装を外したりめくったりして配線を取り除き、また元通りにしなければなりません。
高度な技術が必要なケースでは素人にはハードルが高いでしょう。無理にやると内装が傷ついてしまい、査定額がダウンするリスクがあります。
しかし、外すのを業者に依頼するとそのぶん工賃がかかってしまう可能性があります。
ドライブレコーダーを外して車を売却する場合
ドライブレコーダーの機種によっては、外して個別で売却したほうが高値がつく場合もあります。また、新たに車を購入すればその車にもドライブレコーダーが必要になるでしょう。
前の車のドライブレコーダーを外さないとなると、新たに購入して取り付けなければなりません。前の車で使っていたものが使えるなら、購入費の節約にもなるのでそのほうがお得です。
では、ドライブレコーダーを外して車を売却する場合について見ていきましょう。
高機能のドライブレコーダーは高価なので、外して個別に売却するほうがお得な場合もあります。
ドライブレコーダーはメーカー、機種、機能などによって価格が異なります。
例えば、安いものだと5,000円ぐらいで購入できるものもあります。しかし、安いものを外して売却しても、さほど値がつかない可能性が高いです。逆に外すのに手間や工賃がかかってしまうリスクがあります。
ドライブレコーダーの中でも、録画した映像が鮮明で画素数の高いタイプは高額です。車の前後が写るタイプや視野の広いタイプも高額になるとされています。
年式が新しく、最新の機能がついたドライブレコーダーだと50,000円以上の価格のものもあります。このような高額なものは個別に売却するということも検討しておきましょう。
車を売却して新たに車を購入するという方は、ドライブレコーダーを外して次の車に取り付けるという場合もあります。
高機能で画素数も高いなど、今のドライブレコーダーに満足しているなら外して付け替えても問題ないでしょう。
同じランクのものを購入するとなると、また数万円の出費になってしまいます。車の購入だけでも費用がかかるので、ドライブレコーダーは前のものを使えばその分の費用が節約可能です。
ただ、ドライブレコーダーを外したいのに内装を傷つけてしまうリスクが高いケースもあります。業者でなければ取り外すのが難しく、しかも工賃が結構高額な場合、新しいものを購入したほうが良いので検討してみましょう。
ドライブレコーダーを外して個別で売る際の手順
ドライブレコーダーを外して売却する場合、まずは車に付いているドライブレコーダーが中古市場でどのぐらいの買取価格になるのかを調べるところから始めましょう。
相場を調べた上で、次は売却方法を決めてください。売却方法は「ネットオークションやフリマアプリを使う」「中古買取店に持ち込む」といった方法があります。
売却方法が決まったら、外し方を検討します。ドライブレコーダーの取り付け方を見て業者に依頼するか、自分で外せそうかを決めてください。
取り外したドライブレコーダーは、綺麗に掃除して中のデータを消去する必要があります。
後は取扱説明書を準備して売却します。
この一連の流れについてもう少し詳しく以下で説明します。
一般的に人気な高機能のドライブレコーダーは買取額が高いと言われています。
例えば、走行中のみならず駐車中も車の周辺の状況が録画できる駐車監視機能付きのものは需要が高いです。
その他、200万画素以上で映像が鮮明に残るタイプ、水平角度が180°以上の広範囲で録画できるタイプは高額査定となりやすいです。
高機能が複数備わっていれば、さらに査定額が上がることも期待できます。
メーカーなどでも金額は異なりますが、定価30,000円前後のものだと買取額は10,000円前後になるとされています。また、定価が40,000~50,000円前後のものだと、買取額が20,000円前後になる場合もあります。
買取店のホームページでドライブレコーダーの機種名や年式などを入力すると、査定額を調べることが可能なので利用してみましょう。
ドライブレコーダーを売却する方法としては、以下の3つがあります。
- ネットオークション
- フリマアプリ
- カー用品店の買取業者
それぞれメリットとデメリットがあるので見ていきましょう。
ネットオークションは、いつでも好きな時に売却できて自分で値段も決めることができます。
購入希望者が複数いれば値段が上がり最終的に予想価格よりも高く売れる可能性があります。
ただ、高く売るためには、目を惹くようなタイトル、写真、説明文、アピールポイントなどを記載する工夫が必要になります。
フリマアプリは、登録して値段や発送方法などを決めて説明文や写真を掲載すれば良いのでとても手軽に使える売却方法です。
ドライブレコーダーは人気商品なので、相場よりもやや安くすれば売却の可能性が高まります。時期によっては相場価格やそれ以上の値段で売れることもあります。
中古のカー用品買取業者の場合、値段はお店側で決めますが、面倒な手続きが無いので簡単に済ませたい方におすすめです。すぐに現金化したいなら店頭持ち込みが効率的でしょう。
お店のスタッフが自宅まで来てくれる「出張買取」や、郵送できる「宅配買取」などの買取方法を選べる場合もあります。ただ、出張料や送料などがかかる場合もあるので注意が必要です。
売却方法が決まったら、ドライブレコーダーを取り外しましょう。
ガラス面に取り付けた場合、素人でも比較的簡単に外せます。外す時はガラスに傷がつかないように十分注意してください。
内装に貼ってある場合は傷をつけずに外すのは素人では難しいため、無理しないで業者に取り外しを依頼するのがおすすめです。
取り外したドライブレコーダーは、埃を払って、乾いた布で軽く拭くなどして綺麗にしておきましょう。
ドライブレコーダー内には、車の走行時や駐車時の周辺の状況などが録画されています。その映像や音声には個人情報が含まれます。
外して売却する場合、そのままにしておくと個人情報が他人に知られることになりかねません。
特にネットオークションやフリマアプリで売却する場合は、自分で確認してデータを削除するのを忘れないようにしましょう。
業者に持ち込む場合は、再販する前にデータの有無を確認してもらえるはずですが、できれば自分で確認しておくと安心です。
購入時の箱が保存されていれば、一緒に売却することで買取額が変わる可能性があります。また、取扱説明書や専用付属品などの有無によっても値段が変わる場合が多いです。そのため、保管していないか探してみましょう。
中でもデータをPCなどの端末に落とす際の専用ケーブルなどの付属品を紛失したとなると、別途購入しなければならず、費用も手間もかかります。無い場合は買取額や落札額などに下がることにもなりかねません。
付属品は必ず保管しておくようにしてください。
ドライブレコーダーの需要は高い
ドライブレコーダーの需要は高まっており、「既に付けている方」もしくは「これから付けたいと思っている方」が増えてきています。
それは、近年のあおり運転の増加が大きく影響しています。あおり運転は立証が難しく、あおられている最中に警察に通報しても現場に来てくれる頃にはあおっていた車はもういないというケースも多いです。
そこで、ドライブレコーダーがあれば当時の状況が録画されているため、後で相手を特定できるかもしれません。
また、ドライブレコーダーは交通事故発生時の映像を記録してくれます。事故の状況説明が双方食い違った場合や目撃者がいない場合などは、ドライブレコーダーの映像が事故の証拠となります。
他にも、当て逃げや車両荒らしに遭った際も、犯行の様子が録画されていれば犯人特定につながります。
車内の音声なども録音されるので、楽しいドライブの思い出としてデータを残しておくことも可能です。
高齢の方などは自分の運転状況を客観的に見て、免許返納のタイミングなどを検討するのにも役立ちます。
ドライブレコーダーには様々な役割とメリットがあると言えるでしょう。
ドライブレコーダーを外すか付けたままにするかは慎重に判断すべき!
ドライブレコーダーはメーカーや機種などによって価格に差が生じます。また、取り付けや取り外しには手間や時間を要し、自分でできる場合と業者に依頼したほうが良い場合があります。
業者に頼むと工賃が別途発生するので要注意です。そのため、外して売却するか付けたまま車を売却するか迷うところでしょう。
「中古品としての相場」や「外す際の工賃」などを事前に調べて、どうすれば損をしないか得になるかを慎重に判断することをおすすめします。