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車を売却するには、どのぐらいの期間がかかるのでしょうか?また、何日前から取り掛かればいいのか知りたいという方も多いでしょう。
車の売却はすぐに終わると思われがちですが、思ったより時間を要する場合もあります。売却先の決定や必要書類の準備などで時間を取られることが多いです。
この記事では、車の売却にかかる日数について説明します。また、売却の流れや手続きを効率よく進めるための方法も紹介するので、参考にしてください。
車の売却にかかる平均期間
車の売却までにかかる期間は、大体1週間~2週間ぐらいが平均的だと言われています。
ただし、車の売却方法や手順において、人によってはさらに2週間以上の期間を要することもあります。逆に、思いがけず手続きが早く進んで1週間もかからないというケースもあるので一概には言えません。
また、売却に必要な書類を準備するにも時間を要する場合があります。
より高い値段で車を売却したいと望むのであれば、査定を依頼する業者の数も多くなるので、もっと時間がかかることがあるでしょう。
車の売却までに時間がかかってしまうケース
車の売却完了までには色々な手順を踏んでいかなければなりません。
まず、中古車買取業者を利用するのであれば、業者探しが必要です。いくつか候補となる業者が見つかったら、実際に車を見てもらって金額を出してもらう査定を依頼します。その後、査定額に関しての交渉を行ってから買取業者が決まります。
さらに、売却する際にはいくつか必要な書類があるので、準備しなければなりません。書類が揃ったら売却契約が整い、車の引き渡しを行います。そして、売却代金を受け取った時点で終了です。
ただし、必要な書類を紛失していると、もっと時間がかかります。2週間でも書類が整わず、数ヶ月かかることもあります。
短期間で売却が決まるケース
車の売却までに平均すると1週間ぐらいはかかってしまうのが一般的です。しかし、もっとスムーズに手続きができれば3~4日と、かなりの短期間で車を売却できたというケースもあります。
事前に愛車の買取価格の相場を調べておき、査定を受ける業者を一社に絞っておきます。それと同時に事前に売却に必要な書類も調べておき、準備を整えましょう。
そして、買取店に直接車と書類を持ち込んでその場で査定してもらうと即査定額が出ます。算出された査定額に同意するなど価格交渉がスムーズに終わると後は早くなります。持参した書類を提出し、不備がなければ即売却契約は完了です。
条件が揃えばこういったスピード買い取りも可能となるのです。
即日売却は可能なの?
車買取業者は、中古車の在庫がないと販売することができません。1台でも多く買い取るために色々と工夫をしています。
また、決算期や人の移動が多くなる春先などは中古車の需要が高まります。そういった時期は査定依頼があると、その日に自宅まで査定員が出張査定に来てくれることもあるでしょう。特に人気の車種だとすぐにでも在庫を確保し、すぐに売却できるという見込みがあれば尚更です。
査定を依頼したその日にすぐに来てくれて査定が終わり、査定額が算出されます。売り主が査定額に同意し、事前に売却に必要な書類を準備しておいて書類まで揃っていれば、最短即日で買取を完了させることができるというケースもあります。
ただし、売却代金の支払いは現金手渡しという業者は少ないです。振り込みがほとんどなので、入金日だけは後日になる可能性が高いです。
車の売却手順と必要日数
車を売却する際は、まず売却方法を選ぶことから始めましょう。買取業者を利用するか、ディーラーへ下取りに出すか、個人売買にするか、という選択肢があります。
買取業者を利用する場合、愛車の中古車市場での相場を調べておくと便利です。
次に、買取業者を数社ピックアップして見積もりを依頼しましょう。見積もりが取れたら実車査定する業者を2~3社選んで査定を予約します。
実際に査定を受けながら、売却に必要な書類を準備してください。売却先はスムーズに行けば4日か5日で決まります。
売却先に車を引き渡し、売却代金の受け取りを経て売却が完了します。
以下では、これらの売却手順について詳しく説明します。
車の売却方法は大きく3つに分けられます。
- ディーラーへの下取り
- 中古車買取業者の利用
- 個人売買
ディーラーへの下取りは、新車購入の際の乗りかえのために行われることが多いです。書類の手続きなどはディーラーが全てやってくれるので効率的ですが、下取額はさほど高くないと言われています。
中古車買取業者は、中古車市場の価格変動に敏感なので、下取りよりも高く買い取ってもらえる可能性があります。
個人売買は、自分の好きなタイミングで売却ができたり、売却価格を決められるというメリットがあります。しかし、売却相手を探したり、書類の手続きをしたり、交渉中にトラブルが発生した場合なども全て自分で対応する必要があります。
中古車買取業者を利用する場合、自分の車が中古車市場で今いくらぐらいなのか、相場を調べておくことは大事です。相場を知っておくことで売却先を探す際の比較基準になるからです。
中古車の相場価格は刻々と変化しています。少し前まで高かったのに値段が下がったり、逆に以前より上がったりする場合も十分あります。
また、同じような作りや排気量の車でも、車種やメーカーによって人気車というのがあるので、中古車価格が大きく変わることもあります。つまり、中古車市場では人気の車種は高値がつくというわけです。
いくつかの買取業者に査定を依頼し、査定額が出た際に「いくら以上なら売却してもよい」という基準があらかじめ分かっていれば、あまり悩まずに売却先をスピーディーに決めることができます。
買取相場はネットで「年式」「走行距離」「車種」などを入力すれば大体の金額がわかるサイトがあるので、利用してみましょう。
買取業者によって査定額が変わってくる場合もあります。
例えば、同じメーカーや車種でも、A社では需要が高く、B社ではやや低いという場合があります。需要が高いほうが査定額が上がる可能性があります。
そのため、始めから一社に絞らずに、まずはいくつかの業者をピックアップするのがおすすめです。買取実績が高く、ネットなどの口コミを調べて評判が良いところを選ぶと良いでしょう。また、自宅の近くなどに店舗があれば便利です。
そして複数の業者に自分の車がいくらぐらいになるか、おおよその買取額を見積もってもらいましょう。ネットや電話で問い合わせ、早ければ2~3日ほどで返事がきます。
複数の業者から見積もりを取ったら、そこから査定額が高い業者を2~3社ほど選びます。そして、実際に車を見てもらい査定額を出してもらう実車査定の予約を入れます。
自宅まで査定に来てもらえる出張査定でもよいですが、時間があれば店舗に出向いて査定してもらうことも可能です。繁忙期でなければ2~3日程度で実車査定してもらえます。
査定自体は20分程度で終わることが多いですが、外装、内装、エンジンルーム、足回りなどをきちんと丁寧に見てくれているかチェックしましょう。
初めから査定員が限界額を提示することはまずありません。交渉次第で査定額が上がる可能性もあるので、諦めないで話してみてください。
車の売却に必要な書類を準備するには、1~3日程度はかかります。
普通車を売却するときの必要書類は以下になります。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 自動車税納税証明書
- リサイクル券
- 実印
- 印鑑証明書
軽自動車の場合は、実印と印鑑証明書は不要です。その代わりに「認印」が必要です。
また、車購入後に引っ越しをして、車検証の住所変更をしていない場合は「住民票」が必要となります。2回以上の引っ越しをしている場合は「戸籍の附票」が必要です。
即日発行される書類もあるので、1日もしくは2日くらいで全ての書類が揃うこともあります。ただし、車検証を紛失していると再発行しなければならないので、そうなると数日~数週間かかる可能性もあります。
必要な書類を揃えたら、すぐに買取店に出向いて「譲渡証明書」や「委任状」などの買取店側が準備した書類に必要事項を記載し、署名や捺印などを行えば、1日で書類の手続きが終わることもあるでしょう。
売却の書類が揃ったら、後は車の引き渡しを行います。
新たに車を購入して乗りかえる予定があるなら、納車日に合わせて引き渡しすれば移動手段がなくなることもないので効率的です。
買取業者によっては引き取りに来てくれる場合もありますが、輸送費などがかかる可能性もあるので、確認しておきましょう。
双方の予定が合えば、契約後の即日もしくは2~3日のうちに引き取ってもらえることもあります。
引き渡しには特に手続きもないので、すぐに終わります。
車の引き渡しが済めば、買取業者との手続きは終了となるので後は代金の受け取りを残すのみです。
車の買取代金は、車引渡時に現金で受け取ることはほぼありません。大体は後日、指定口座に振り込まれます。
引き渡しから振り込みまでの期間は業者によって違いますが、2日~1週間程度かかるのが一般的です。心配な場合は、振込日を確認しておきましょう。
もし当日振り込みがなければ電話で問い合わせて確認しましょう。
車は時間が経つと価値が下がるからできる限り早い売却がおすすめ!
中古車の値段は、月日が経つにつれてどんどん下がっていきます。走行距離が長くなり、年が明ければ年式が1年落ちるからです。
また、人気車種はモデルチェンジを行うことが多いです。新モデルが発売となり愛車が旧モデルになってしまえば、中古車市場での価格も下がってしまいます。
中古車の価格は刻一刻と変動していきます。1日でも価格が違ってくることがあるくらいです。
そのため、売却を決めたらすぐに動いて、できる限り早めに買い取ってもらったほうが、お得になるでしょう。
車の売却は一般的に1週間ぐらいかかってしまうと言われています。スムーズに手続きを行うためには、事前に準備をどのように進めるかがポイントです。
大事なのが売却に必要な書類が紛失していないか、すぐにチェックしておくことです。紛失した書類は、場合によっては再発行に時間を要する可能性もあります。
また、車の購入後に引っ越しをして住所が変わっており、車検証の住所変更をしていないと別途書類が必要なので確認しておきましょう。
車内の清掃や洗車も、天気などを見ながらやっておくことをおすすめします。
付属品の有無の確認や、カスタマイズしている場合は純正品も準備しておくと査定時に慌てずに済みます。査定のポイントなども頭に入れておくと良いでしょう。
車の売却をできる限り早く進めるには、買取業者探しと同時に売却に必要な書類を確認し、準備しておくことです。
手元に書類がある場合や即日役所で取得できる場合はさほど時間はかかりません。しかし、ものによっては時間を要する場合もあるので注意が必要です。
例えば、車を購入後に引っ越しを2回以上していると「戸籍の附票」という書類が必要です。これは、本籍地を管轄する役所でしか取得できません。
遠方の場合は取りにいくのに時間を要します。郵送してもらえるにしても数日はかかってしまうでしょう。
また、書類が全部揃ったつもりでも、不備があれば手続きはそこで止まってしまいます。内容に不備がないかもきちんと確認しておくことが重要です。
車の売却に必要な書類が手元にあればよいですが、紛失しているケースもあります。そうなると再発行する必要があるので、時間がかかる可能性が高いです。
例えば、車検証の場合は平日に陸運局に出向けば即日再発行してもらえます。自賠責保険証明書の場合は、保険会社に連絡してから再交付に1~2週間ほどかかる場合があります。
再発行に時間を要すれば売却先がすぐに決まっても、手続きがストップしてしまいます。結局、売却が完了するのに数週間~1ヶ月程かかってしまうこともあるので気を付けましょう。
車買取業者に査定を依頼する場合、自宅などへ査定員が来てもらえる「出張査定」と、店舗に出向く「店舗査定」を選ぶことができる場合が多いです。
出張査定は自宅で待っていればよいので効率的です。しかし、繁忙期などは予約がなかなか取れずに1週間以上先になってしまう可能性もあります。
自分で店舗に出向く場合は、混んでいれば多少待たされることもあるかもしれませんが、その日に査定して査定額を出してもらえます。
特に数社に実車査定を依頼する場合で、短期間で売却を考えているなら自分が動いて車を持っていくほうがスムーズに手続きが進むと言えるでしょう。
もし事故により修理歴がある場合は、査定時に正直に伝えてください。言わなくても査定員はプロなので気づくはずですが、後で分かると査定額が減額になるなどトラブルが起こる可能性もあります。
そうなると売却までに時間を要し、業者側と信頼関係が築けずに売却で不利になることもあるので注意が必要です。
買取店探しや必要書類の準備と同時進行で、車内の清掃や洗車なども行っておくことをおすすめします。できれば、査定までに済ませておくのが理想的です。
ボディの汚れは査定とはあまり関係がないと思われがちですが、やはり査定員に与える印象が違います。シートやフロアマットの汚れ、ダッシュボードの細かな傷は査定ではマイナス要因にする業者もいます。
取扱説明書や、スペアキーなどの付属品の有無も確認しておいてください。紛失していると査定額が下がる可能性もあります。
純正のカーナビやホイールなどを社外品と取りかえるなどのカスタマイズをしたという方もいるかもしれません。そういった場合は、純正品に戻したほうが査定額が高くなるとされています。
無理に外すと内装などに傷がついてしまいそうな場合はそのままにして、純正品も一緒に準備しておきましょう。
ちなみに、他にもサンルーフや純正オプションのエアロパーツなどもプラス査定になる場合があります。
査定時にアピールできるようにしておきましょう。
焦りは禁物!納得のいく買取を目指そう
車はできる限り早めに売却した方が、値段も下がりにくいとされています。しかし、いくら早く売りたいからと言って買取業者を始めから1社に絞るのはもったいないです。
また、複数の業者に査定を依頼して、1社目の査定額が良かったからといって即断するのも危険です。
買取業者は始めから限界額を提示しているわけではありません。査定依頼主が査定額アップを交渉してくるであろうと予想した値段を提示しています。敢えて交渉しないで即断すると、それ以上査定額が上がることもないでしょう。
また、他の業者のほうが査定額が高い場合もあります。依頼した実車査定を全て受けてから、納得できるように慎重に売却先を決めることをおすすめします。