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小さい子どもがいるため、車のチャイルドシートを装着しているという方も多いでしょう。
車を売却する前にチャイルドシートを外したほうが良いか迷うかもしれません。そこで、装着したままだと査定では有利か、不利かを徹底解説していきます。
チャイルドシートの下のシートは、へこみや汚れなどが残っていることがあるので査定前にチェックしておくことをおすすめします。
チャイルドシート装着車は買取り査定でプラスにはならない
6歳未満のお子さんを車に乗せる場合、チャイルドシートの装着が法律で義務づけられています。
チャイルドシートは高価なものが多いので、車を売却する際に装着したままにすれば査定額が上がると思う方も多いでしょう。
しかし、チャイルドシートを装着したままの車は査定額アップにはなりません。それどころか逆に査定額が下がってしまう可能性が高いです。
元々高価なものだから付いていればその分車の価値も上がるはずなのに、なぜ減額されるのか不思議に思うかもしれません。チャイルドシートが始めから装着されている車なら、次に購入する方に子どもがいれば改めて購入、装着する手間も費用もかからず喜ばれるとも考えられます。
しかし、現実にはマイナス査定になってしまうことが多いです。その理由はどこにあるのか見ていきましょう。
査定前にチャイルドシートは外したほうが良い
車の査定時にチャイルドシートが装着されていると、マイナス査定となってしまう場合が多いです。次の車の購入者にチャイルドシートが必要なお子さんがいるかどうかは分かりません。そのため、業者が買取後に取り外すことになります。
そして、チャイルドシートは、できる限り早めに外しておきましょう。外した後を見ると、座席がシートの重みでへこんでいる場合があります。さらに、ジュースやお菓子をこぼした後で、シートが汚れていることも考えられます。そういった場合は、査定前までにキレイにしておかなければなりません。
ここからは、査定前にチャイルドシートは外したほうが良い理由について詳しく説明していきます。
チャイルドシートは新生児用だと、外部からの衝撃から赤ちゃんを守るために重厚感のあるしっかりとした作りになっており、約10キロもの重さがあります。幼児タイプになるとやや軽くなるものの、平均して約6キロ前後の重さです。
その上に子どもが座るので、さらに重たくなります。この重たいチャイルドシートを長期間装着していると、チャイルドシートの下のシートが重みで大きくへこんでしまいます。
シートのへこみはすぐには直らないので、査定時にマイナス要素として減額の対象となることもあります。
長期間、チャイルドシートを装着したままだと下のシートにホコリやゴミが溜まってしまいます。
また、チャイルドシートに座ったまま子どもがジュースを飲んだり、お菓子を食べたりすることもあるでしょう。そうなると、シートの座面にお菓子の食べかすが落ちて汚れているということもあります。ジュースやお茶などの飲み物をこぼしていれば、シートにシミができているかもしれません。
汚れは長期間経過すると食べかすなどに雑菌が繁殖し、最悪の場合カビが生えてしまっているということも考えられます。
チャイルドシートは、6歳未満の子どもを車に乗せる時に必要不可欠なアイテムの1つです。しかし、チャイルドシートを使う年齢の子どもがいない方にとっては、不要なアイテムと言えます。
中古車を購入する際にもしチャイルドシートが始めから装着されていたら、座席が使えないので外さなければなりません。取り外しも面倒な上に、外したチャイルドシートの処分にも困るでしょう。
不要な方にとってチャイルドシートが装着されていることは、逆にデメリットとなってしまうのです。
次に中古車を購入する方がチャイルドシートが必要な方だったとしても、必ずしもメリットにはなりません。それは新品ではないので、破損している可能性もゼロではないからです。
チャイルドシートは子どもを交通事故などの衝撃から守るためのものなのに、安全がどうか分からないシートに座らせるのは不安に思うものです。
特に説明書がないと、使い方も分からないので正しい乗せ方が分からず、使いたくないと思う方もいます。それなら、多少お金がかかっても自分で購入して装着するでしょう。
シートの汚れやへこみがあれば査定で減額される可能性もある
チャイルドシートを外した後のシートの汚れやへこみは、査定においてマイナス評価となり、減額されることもあるので注意が必要です。
中古車の査定は、一般財団法人日本自動車査定協会が定める査定基準が用いられることが多いです。
日本自動車査定協会の内装に関する査定基準ではシートのへたりはー10点、カードサイズ未満のシミは1つにつきー10点というように、点数制で減点がなされます。
もしシートの状態がかなり悪く交換ということになってしまえば、シートの部位や素材にもよりますがー20点から最大でー100点までの減点となる場合もあります。
1点につき1,000円で換算されるので、10,000円~100,000円の減額ということになります。
チャイルドシートを外したらシート下の掃除とへこみを直しておく
チャイルドシートを外したら、シートの下にホコリやお菓子などの食べかすが残っていて汚れていることがあるので、キレイに掃除しましょう。
さらに、チャイルドシートの重みにより、シートのクッションがへこんでいる可能性も高いです。査定前にシートのへこみも直しておく必要があります。
できる限りシートを元の状態に戻しておけば、査定額の減額も回避できるでしょう。
査定前にチャイルドシートを外し、その下のシートの汚れもチェックして掃除するのを忘れないようにしましょう。
まず、掃除機でホコリやゴミを吸い取ります。背もたれと座面の間の隙間に砂利などの細かな汚れが溜まりやすいので、掃除機の先を細いノズルに付け替えて丁寧に取り除いてください。
次に水拭きをします。ぬるま湯に食器洗い洗剤などの中性洗剤を溶かして雑巾を浸して固く絞ります。大体ぬるま湯1ℓに対し、50㏄程の割合で中性洗剤を溶かすと良いでしょう。
子どもを乗せている時にジュースなどの飲み物をこぼしていれば、シミになっているので念入りに雑巾でシートを拭きます。
次に雑巾を水で洗って絞り、再度シート全体を拭いてください。最後に乾いた雑巾で乾拭きをしたら終わりです。
あまり強くこすりすぎるとシートの表面を傷つけることになるので、注意が必要です。
チャイルドシートを外した後にくっきりとへこみが残っている場合は、対処しておくことが必要です。
まずは、シートの下を掃除機と拭き掃除で綺麗にしたら、乾いたタオルを敷きます。その上から、低温でアイロンをかけてみると、少しずつへこみがなくなっていきます。へこみがひどい場合は、様子を見ながらアイロンを中温にまで上げてかけてみましょう。
布製のシートならばほぼ問題なくできますが、オプションなどでつけた革製のシートの場合はアイロンの熱でシートが変色、変形するリスクがあります。
革は時間がたてば元に戻りやすいので、温めたタオルをあててみましょう。革は温めると伸びて乾くと縮むという性質があるので、効果的です。
後は水分が乾燥すると油分も失われるので、革を保護するクリームなどで保湿しておくと光沢が失われずに済みます。
チャイルドシートの跡や下の汚れを防止するには?
車の座席の上にチャイルドシートを装着するので、外した時に重みでへこんだりシートが汚れていたりすることがあります。
シートのへこみを防ぐには、まず定期的にチャイルドシートを外し、設置場所をずらすのが効果的です。
また、お子さんがチャイルドシートで飲食したら、できる限りすぐに掃除しておくとシミなどが残らずに済みます。
他にも、シートの上に保護マットを敷いておくのも良いでしょう。
ここからは、これらの対策方法について詳しく紹介していきます。
チャイルドシートを一度装着すると、ずっとそのままの状態という方も多いかもしれません。
しかし、同じ場所に重たいチャイルドシートを装着し続けると、下のシートに負荷がかかり続けることになります。そうなるとシートのへこみがひどくなり、取り外した後に原状回復するのが難しくなってしまいます。
シートへのダメージを回避するためにもできれば2週間に1回位、少なくとも1ヶ月に1回はチャイルドシートを取り外しましょう。そして、下のシートの状態をチェックしてください。定期的に後部席の左右で設置場所を入れ替えれば、下のシートへのダメージを最小限に抑えることができます。
子どもがチャイルドシートに座った状態でお菓子を食べたりジュースを飲んだりすると、どうしても食べカスやジュースのシミなどが気になってしまうでしょう。
しかし、運転中に後ろを振り返りながら注意する、こぼさないように世話をするのは難しいものです。せめて子どもが飲食後は、できる限り早く掃除することを心がけましょう。
シートの周りを確認し、お菓子がこぼれていれば拾って掃除機をかける、シートを軽く水拭きするなどこまめにお手入れすれば、汚れがひどくなる前に対処できます。
チャイルドシートは、子どもの年齢に合わせて作りも違ってきます。
例えば、首がすわっていない新生児~10ヶ月位までの赤ちゃんが使うのは、作りがしっかりした、より頑丈で重厚感のあるベビーシートです。
1歳~4歳位までは、一般的なチャイルドシートを使うことになります。4歳以降は体も大きくなるので学童用のジュニアシートを装着します。
重たいシートのほうが下の座席へのダメージも大きいですが、子どもの安全を考えたら装着は避けられません。
しかし、小さい頃のものを無理に使っているという方もいるでしょう。シートへのダメージを抑えるためにも、月齢や年齢に合ったチャイルドシートを使うようにしましょう。
車の座席の上にチャイルドシートを装着すると、少なからず下のシートが重みでへこんでしまうものです。それを回避するためには、シートの上に載せる保護マットを使うのも効果的です。
保護マットがクッションとなり、重みによるへこみをある程度予防できます。また、ホコリや砂利、食べかすなどによる汚れもカバーしてくれます。保護マットを外せばシートはキレイなままなので、汚れ防止にも役立つでしょう。
保護マットはネットなどで手軽に探せる上に、価格も数千円とそれほど高価ではないので購入しやすいです。保護マットは脱着が簡単で、洗濯できるものを選ぶと使いやすいのでおすすめです。
外した後のチャイルドシートの処分方法
チャイルドシートを外したら、状態が良ければ再販できる可能性もあります。売却する方法としては、自分でネットオークションやフリマアプリを使う、リサイクルショップに持ち込むという手段があります。
人気が高く需要があるものなら、高く売れる可能性もあるでしょう。ただし、状態が悪いものは処分することも考えなければなりません。
ここからは、チャイルドシートの処分方法について紹介していきます。
リサイクルショップでも、チャイルドシートを扱う所はあります。
チャイルドシートは使用期間が限られており、新品は数万円と高価です。状態が良ければ中古品を使うという方も多いため、需要があります。
リサイクルショップでも、子供用品専門で扱うショップなら高価買取が期待できるでしょう。
ただし、チャイルドシートは毎年新しいデザインや機能がついたものが販売されるので、古いものはどんどん価値が下がってしまいます。そのため、取り外してそのまま置いておくのではなく、できる限り早くリサイクルショップに持ち込むようにしましょう。
ネットオークションやフリマアプリなどを使用して自分で売却することもできます。自分で値段を決めることができるので、売り方やタイミングによっては高値での売却も期待できるでしょう。
ただし、大きいものでかさばるため送料が高くなります。送料分を考慮して、値段を考えなければなりません。
ネットで売却するなら、まずは同じタイプのチャイルドシートがいくらぐらいで売れるのか相場を調べてみてください。
写真を撮り、シミや破れなどがもしあればトラブル回避のために正直に説明します。製品名や購入時期、使用期間なども細かく記載すると購入希望者にも分かりやすいでしょう。
チャイルドシートの汚れがひどく、洗濯しても落ちない、シートがかなり破れているなど劣化がひどい場合もあるでしょう。さらに部品が破損、紛失している場合は安全面で問題があります。
そういったチャイルドシートは売れる可能性が低く、売れたとしてもクレーム対象となってしまうかもしれません。そうなったら、思い切って処分することも考えましょう。
不燃ゴミとして出せる地域もありますが、処分に費用がかかる場合もあるので注意が必要です。ゴミとして出せるのか自治体に確認し、適切な方法で処分してください。
チャイルドシートを高く売るためのポイント
チャイルドシートを売却する場合、説明書や付属品などがあると高く売れる傾向にあります。逆に紛失していると、使い方が分からない、限定的な使い方しかできないということで価格が下がる場合も多いです。
子どもが使うものだからと衛生面を気にする方もいるので、カバーを外して洗濯し、シートは掃除しておくと良いでしょう。
ここからは、チャイルドシートを売却するときのポイントについて詳しく紹介していきます。
購入した際についてきた説明書や保証書などは、探して準備しておきましょう。付属品なども使用する上で必要であれば、探しておく必要があります。
保証が切れていれば、保証書はなくても問題ありません。説明書がないと使い方が分からないので、リサイクルショップだと買取不可となるケースもあるので要注意です。
ネットオークションなどでは説明書がないと売れにくく、価格が下がる可能性があります。
付属品に関しても、首や腰を固定するパッドなどがないと、首や腰の据わっていない赤ちゃんには使えません。そのため、価格が下がるもしくは売れない可能性も出てきます。
箱があれば梱包しやすく見栄えも良いので、高く売れる可能性があります。
チャイルドシートを売却する前に、パッドやカバーなど外せる所は全て外しておきましょう。洗濯が可能かどうか表示を見て洗っておくと、シミなどが取れるので清潔感が出ます。洗ったら、しっかり天日干ししてから装着しましょう。
シートカバーは外した後、どうやって装着されていたか分からなくなるということもよくあります。外す前に写真を撮っておくなど、元の状態が分かるようにしてから順番に外して戻せるようにしておきましょう。
本体にはお菓子のカスや砂利、ホコリなどが挟まっていることが多いので、掃除機をかけてから雑巾や除菌シートなどで拭いておくと衛生的です。
チャイルドシートは各メーカーから年々新しいデザイン、機能のついたものが販売されます。車と同じでグレードアップされたもの、モデルチェンジされたものが販売されると、前のモデルがどんどん古くなり値段も下がります。
チャイルドシートが不要になったら、とりあえず外して置いておくのではなく、できる限り早く売ってしまいましょう。